ひとりごと

「初見の問題が解けない」を克服する思考力の鍛え方|偏差値60の壁を越えるAI時代の教育法【半田市の学習塾が解説】

こんにちは。

愛知県半田市の数学・理科特化型進学塾「雙葉進学教室」塾長、
ノストラザマス師匠3世です。

指導歴40年、大阪・沖縄・愛知の教室に加え、
ロンドン、ニューヨーク、上海の日本人学校でも受験指導にあたってきました。

今日は「塾講師40年の教育ノート」第4回として、
多くの保護者からご相談をいただくテーマ

——初見の問題や応用問題への対応力についてお話しします。

思考力は「才能」ではなく「型」で伸ばせる

「中学生が成績上がらない」
原因の多くは、見たことのある問題は解けるのに、
初見の応用問題になると手が止まってしまうことにあります。

これは地頭や才能の差ではなく、問題を
「分解して構造をつかむ」
思考の型を身につけているかどうかの差です。

この型は、正しい訓練によって、どんなお子さんでも後天的に鍛えることができます。

順を追って、なぜそう言えるのか、
40年の現場でつかんだ具体的な鍛え方とあわせて解説していきます。

なぜ「知っている問題」は解けて「初見の問題」で止まるのか

塾で教えていると、定期テストの点数は悪くないのに、
模試や入試の応用問題になると急に得点が落ちるお子さんに数多く出会います。

これはいわゆる「偏差値60の壁」の典型的な症状です。

原因はシンプルで、多くの生徒が
「解法を覚える勉強」
に偏っているためです。

問題文とセットで解き方を暗記していると、
少し条件を変えられただけで、
頭の中の引き出しから該当する解法を取り出せなくなります。

これは知識量の問題ではなく、
問題を読んで「何が問われているか」を自分の言葉で言い換える力
つまり抽象化と構造化の力が鍛えられていないために起こります。

40年の指導の中で、学年1位を取り続ける生徒たちに共通していたのは、暗記量の多さではなく、
初めて見る問題を
「知っている型」に落とし込む変換作業が速く、
正確だったことです。

偏差値60の壁の正体——「作業」から「思考」への移行ができていない

偏差値50台までは、正直なところ
「正しい復習」と「学習習慣」が身についていれば、
多くの生徒が到達できます。

しかし60の壁の前後からは様相が変わります。

ここで問われるのは、公式や解法の運用力ではなく、
初見の状況に対して仮説を立て、試し、修正する思考のプロセス
そのものです。

私はこの壁を
「作業の壁」ではなく「思考の壁
と呼んでいます。

作業(計算・暗記・パターン演習)で越えられるのは60前後まで。
その先は、以下の3つの力が必要になります。

① 問題文を「翻訳」する力

問題文の日本語を、図・式・条件の一覧に変換する力です。

これができないと、応用問題は
「何が書いてあるか分からない」
状態のまま止まってしまいます。

② 既知の解法を「分解」して使う力

「この問題は知らないが、似た構造の問題なら解いたことがある」
と気づき、必要な部分だけを取り出して組み合わせる力です。

③ 間違えた仮説を「捨てる」勇気

一度立てた方針が間違っていたと分かった時、
すぐに切り替えられるかどうか。

多くの生徒はここで固執し、時間切れになります。

AI時代に求められる思考力とは——海外指導の現場で見えたこと

ロンドンや上海の日本人学校で受験指導をしていた際、痛感したことがあります。

海外の教育現場では、日本以上に早い段階から
「答えのない問題にどう向き合うか」
を訓練する機会が多いということです。

一方で、生成AIが当たり前になったこれからの時代、
「解法を知っているかどうか」
の価値は相対的に下がります。

AIに解かせれば一瞬で答えが出るからです。

これからの子どもたちに本当に必要なのは、問題そのものを正しく捉え、
AIや参考書をどう使えば解決に近づけるかを判断する「メタ思考力」です。

これはまさに、先ほど述べた
「翻訳する力」
「分解する力」
「仮説を捨てる勇気」
と重なります。

AI時代の教育とは、知識を詰め込む教育から、
問いを立て、プロセスを設計できる教育
への転換だと、私は40年の指導経験から確信しています。

思考力を鍛える具体的な方法——40年の指導現場から

ここからは、実際に「雙葉進学教室」で実践している、
初見の問題に強くなるための具体的なトレーニング法をご紹介します。

1. 「なぜその解法を選んだか」を毎回言語化させる

正解・不正解にかかわらず、
「なぜこの式を立てたのか」
を自分の口で説明させます。

これは自立学習の土台となる習慣で、
思考のプロセスを可視化することで、
次に似た問題に出会った時の再現性が高まります。

2. 復習は「答え合わせ」ではなく「プロセスの見直し」

正しい復習とは、丸つけをして終わりではありません。

間違えた瞬間の思考のどこで方針を誤ったのかを特定する作業
です。

この「プロセスの見直し」を習慣化した生徒は、
半年ほどで応用問題への抵抗感が明らかに減っていきます。

3. あえて「解けない問題」に触れさせる時間を作る

普段の演習は
「今の実力で8割解ける問題」
が中心になりがちですが、

月に数回はあえて手が届かない難度の問題に取り組ませ、
「分からないなりに、どこまで手を動かせるか」
を訓練します。

この経験こそが偏差値60の壁を越える推進力になります。

4. 長期休みは「弱点の構造」を洗い出す期間にする

夏休みなどの長期休みは、
単元の総復習をするだけでは不十分です。

過去の間違いを分析し、
「どのタイプの初見問題で止まるのか」
という弱点の構造そのものを洗い出す絶好の機会です。

半田市の生徒さんにも、毎年夏に「思考のクセ」を一緒に棚卸しする時間を設けています。

半田市の学習塾だからこそできる、個別の思考力トレーニング

「雙葉進学教室」は愛知県半田市にある数学・理科特化型の進学塾です。

半田高校・横須賀高校を志望するお子さんを中心に、
一人ひとりの答案を見ながら「どこで思考が止まったのか」
を丁寧に分析する個別指導を行っています。

集団授業では気づきにくい
「その子だけの思考のクセ」
は、40年の指導経験を持つ講師が横について初めて見えてくるものです。

学習習慣の作り方からつまずいている場合も、
まずは家庭学習のリズムづくりからサポートしますので、ご安心ください。

まとめ

  • 初見の問題で手が止まるのは才能ではなく「思考の型」の差
  • 偏差値60の壁を越えるには「翻訳する力」「分解する力」「仮説を捨てる勇気」が必要
  • AI時代は解法の暗記より「問いを立てる力」が価値を持つ
  • 復習は答え合わせではなく、プロセスの見直しとして行う

半田市で思考力を伸ばす学習塾をお探しの方へ

お子さんの
「応用問題になると解けない」
というお悩み、一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。

雙葉進学教室では、40年の指導経験に基づいた個別カリキュラムで、
思考のクセから見直す指導を行っています。

お子さんの「わかる」が「できる」に変わる瞬間を、私たちと一緒に見届けませんか。


大岩裕之(おおいわ ひろゆき) 雙葉進学教室 塾長。数学教育学修士・専修免許状取得。ロンドン・ニューヨーク・上海など6都市での指導を経て、2015年より半田市にて開校。指導歴40年・数学・理科専門。

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  • この記事を書いた人

ノストラザマス師匠3世

雙葉進学教室 塾長(の易者の化身) 指導歴40年 / 教育学修士(数学教育)。 大阪・沖縄・愛知の学習塾で講師として指導した後、 東京の大手塾の海外校で勤務。 ロンドン、ニューヨーク、上海などで日本人の子どもたちの受験指導を行ってきました。 現在は愛知県半田市で学習塾 雙葉進学教室 を運営。 このブログでは 勉強法・学習習慣・教育論について発信しています。 40年の塾指導の現場で見えてきた 「成績が伸びる学び方と教育の本質」を記録する教育ノートです。

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